MOS検定に独学で合格!MOS excel 2016 エキスパート勉強法!
MOS検定ってご存知ですか?たぶんお仕事でエクセルをさわる機会が多い方は耳にされたことがあるのではないかと思います。
私は仕事で日々エクセルを触ることが多く、結構エクセルの操作スキルに自信があります!関数もよく知ってるほうだと思うし、ショートカットキーも使いこなせるし、マクロも組めちゃったりします(自身満々笑)。
っていうのも、ピボットテーブルという機能を知らなかったり、便利な数式を知らなかったために独学でそれ相当のテクニックが身についてしまったというだけなのですが(いいのやらわるいのやら)
そんな私が、MOS excel 2016 エキスパートにチャレンジしてみることにしました!
何度か同じ問題を繰り返し反復練習がキモ。仕事でエクセルを触る機会が多い方は誰でも学習すれば受かります!
Contents
独学で合格するための基礎知識。MOS検定とは?
MOS検定とは、Microsoft Office製品の操作スキルを証明できる資格です。試験科目は、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類あり、この中から自分が受験したい科目を選びます。
レベル別で、スペシャリスト(一般レベル)・エキスパート(上級レベル)があります。
私は、後輩がエクセルのスペシャリスト(一般レベル)を取得していたので、対抗してエキスパート(上級レベル)を目指すことにしました。後輩よりもエクセルスキルがある!と思ったので対抗心を燃やしてひとつ上のレベルを受験しました。(いつもそういうライバル心が行動を起こす原動力になっている)
ピボットテーブルやブックの保護については実務でもよく使用します。資格取得を推奨する企業もありますから、この資格を取っていればグループ内で重宝されることでしょう。
就活でもこの資格を持っているとほかの就活生よりはエクセルが得意(つまり即戦力)だとみなされるので、事務系で採用を目指している人については取っておいて損はないでしょう。
受験料は?
一般は、税込12,744円です。MOS検定は学割が効きますので、学生の人は税込10,584円で受けることができます。
学生だと一般よりも2,000円ほど安く受験できるので、就活生は学生のうちに取得しておくとお得ですね。(学割を適用するには、試験当日学生証の提示が必要です。)
購入したテキスト
FOM出版 Microsoft Office Specialist Microsoft Excel 2016 Expert 対策テキスト&問題集 1冊です。
このテキストには模擬試験のCD-ROMがついてきます。この模擬試験を利用して勉強を進めます。
出題形式と出題範囲
出題形式
MOS 2016は「マルチプロジェクト」という形式で出題されます。
簡単に言うと、1つのファイルに対して「この関数をここに入れてください」「この条件付書式を設定してください」「この設定をしてください」みたいな1問ずつの問題4~7個をといていきます。それをプロジェクトと呼びます。
そのプロジェクトを5~7セットやります。なので、実際に問題を解くのは20~49個くらいになります。
出題範囲
ブックの管理 | ブックの設定、マクロのインポート、 別ブックからデータ読み込み 等 |
ブックの校閲を管理 | ワークシートの保護、 数式の計算方法の設定(自動・手動とか)、編集の制限 等 |
表示形式や入力規制の適用 | 数字にカンマつける、入力規制(整数以外ははじくとか)、 条件付書式 等 |
条件付書式やフィルターの適用 | 数式を使った条件書式、上位○位以上に適用する書式 等 |
ブックの要請の作成と変更 | 行の塗りつぶし、セルのスタイルの作成と変更、 テーマの作成と変更、フォームコントロールの挿入 等 |
日本語以外の言語に対応させる | 海外の表示形式を表示させる(電話番号とか)、 通貨の適用(ユーロとかドルとか) |
数式に関数を適用する | 論理演算(AND、OR、NOT関数を使ってTRUE、FALSEを 表示させる)、関数の中に関数をいれて複雑な計算をする、 SUMIFS、AVERAGEIFS、COUNTIFSを使う |
VLOOKUP、HLOOKUP 、MATCH 、INDEX 関数 | データを検索する |
NOW、TODAY 関数 | 日付や時刻を参照する、日付関数や時刻関数を使う |
データ分析 | データ取り込み、統合、ゴールシークやシナリオの登録と 管理、What-If分析、キューブ関数、財務関数(PMTとか PVの関数) |
数式のトラブルシューティング | 参照元・参照先のトレース、ウォッチウィンドウ、 エラーチェック 等 |
名前付範囲とオブジェクトの定義 | セルやデータ範囲、テーブルに名前をつける 等 |
高度な機能を使用したグラフの作成 | グラフ作成、近時曲線の追加、グラフ軸の追加 等 |
ピボットテーブル | 作成、編集、スライサー・タイムラインの表示、 書式設定、スタイルの適用、GETPIVOTDATA 関数 等 |
この中から問題がでるのですが、私はキューブ関数は完全に捨てました(笑)何回問題を解いても意味不明です。参考書とまったく同じ問題が出題されればわかるかもしれませんが、応用になると全然わかりません。しかもたったの1問逃したところで点数にはそれほど響きません。出るか出ないかもわからないし、覚えても実務で使うことはほとんどないと思います。
※実際出題されませんでした。
GETPIVOTDATAは要注意です。式をきちんと覚えたほうがいいです。なんでかは言えませんが、式をきちんと覚えたほうがいいです!模擬試験の時は対象のピボットテーブルのセルを押せば式が勝手に入ったのに。。。
あらかじめ理解しておいたほうがいいこと
以上(>=)、以下(<=)、未満(<)、より大きい(>)、より小さい(<) の区別
例)100以上は、100を含みます。100より小さい(未満)は100を含みません。
言葉では意味がわかるのですが、不等号(>=等)をよく理解していなかったので最初のほうは苦労しました。
この不等号(>=等)はよく使いますので、あらかじめ頭の中に入れておきましょう。自分がやった問題の中では「○○以上のとき」を含む問題がよく出ました。たぶん何回も練習問題をこなしていると自然に覚わってくると思いますが、「以上」は不等号の>が左向きだ!→「>=」って覚えました。
ちなみに、「以上」「以下」で「=」と「>,<(大なり、小なりと呼ぶらしい)」の順番を間違えると認識してくれないので注意です。「>,<」は、左側「=」は右側に書きましょう。
行と列どっちがどっち?
「行」は漢字をよく見ると「二」という字が入っていますね。横に二本=横方向のこと!
「列」は漢字をよく見ると「リ」という字が入っていますね。縦に二本=縦方向のこと!です。
これを知ったときは目からうろこでした。
表の全選択のショートカット
表を設定する問題がたくさん出てきます。表全体をマウスでいちいち全選択するのは時間の無駄です。そんなときのショーカットがこちら→表の最左上のセルを選択し、「Ctrl」+「Shift」+「↓」+「→」を押します。これで表全体を一発で全選択できます。
選択したセルの行と列の途中で空白があると、そこまでしか選択してくれないのですが基本的にmosに出てくる表に空白はないので大丈夫です。
これを覚えているとマウスで操作するよりも確実に時間短縮できますので、おすすめです。
実践した勉強法
私が実際に勉強した期間は3ヶ月です。3ヶ月もあれば最終的に模擬試験で90点以上とることができます。
まずはテキストを読む
私は、こちらのテキストを購入しました。
Microsoft Office Specialist Microsoft Excel 2016 Expert 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)
1ページ目からじっくり読みます。眠くなりますが最後まで読み進めます。わからない関数はさらっと読んでどんどん読み進めます。この段階では、どのページにどの関数の説明が記載されているか把握しておく程度でOKです。


模擬試験をやってみる
1日2~3回模擬試験を繰り返します。最初はテキストや解答動画を見たりしながら頭に叩き込んでいきます。
模擬試験では、試験時間をカウントするかどうかや、途中で採点するかなど初期設定が選べます。ここでは、試験時間をカウントしないと採点中に採点すると試験中に解答アニメを見るにチェックを入れます。
実際に模擬試験をやってみると、テキストを読み終えたときは「簡単じゃん」って思ってたのですが、いざ問題をといてみると、ぜんぜんできませんでした!実際に模擬をする前までは自信がありましたが、一気に不安になりました。
しょうがないので動画やテキストで解答を見ながら解くことにしました。
それから第1回~5回まである模擬試験を2周りくらいやって、だんだん慣れてきたら何も見ずに行います。
最初は50点未満でしたが、最終的には90点台取れるようになっていました。試験前日までこれを繰り返しました。
その間、時々テキストを見直すことも大切です。模擬試験で出ない問題がでることがあります。
学習を進める上で注意すること
指示通りに作業しないと、結果が合っていても不正解になるようです
結果があってればいいっしょ!と思って自己流でやると、結果は合っていても不正解になります。たとえば、COUNTIFSで、「○○学校」の「女性」に該当する人数を表示してください。という問題があるとしたら「学校」→「性別」の順で関数を組まなければ正解になりません。
自己流の計算方法でやるのもNG
「割引率を出してください」という問題で力技で独自の計算方法を編み出し入力したら、結果は合っているのに不正解になりました。
正しいやり方は動画で教えてくれるので、わからないところは独学でやらずに素直に動画を見ましょう。
MOS試験の申し込み方法(インターネットでちゃちゃっと簡単!)
まずは試験会場を選択します
MOSの受験方法は『全国一斉試験』と『随時試験』の2通りの受験方法があります。受験料や試験の内容は同じです。
随時試験は試験会場(パソコン教室が多い)に直接申し込みするそうで、自分はパソコン教室に通っていなかったので全国一斉試験に申し込みました。
通っていなくても受験できるようですがどこを選べばいいのかよくわからなかったためです。あと、全国一斉試験はインターネット申し込みができてクレジットカード決済もできるので便利です。
試験会場は都市単位で選択することができます。だいたい1つの都道府県に1つの都市しかありませんが、関東の方は同都道府県内に数箇所会場があるところもあるようです。
ここでは第1希望と第2希望を選択します。
私は第1希望は愛知県(名古屋市)を選択しました。第2希望は京都府を選択。資格に関する費用は、合格すれば会社が負担してくれるので京都にならないかな~とちょっと期待していたのですが、残念ながら(?)第1希望の名古屋市で受験することが決まりました。
続いて受験者IDを登録します
ここで、受験者IDを登録しようとすると、突然「Certiport」のページに飛ばされます。最初意味がわからなかったのですが、
「Microsoft Office製品」の利用スキル(MOS検定)を認定・証明してくれるのが「オデッセイ コミュニケーションズ」で、資格に関する個人情報は「Certiport社」が運営・管理するWebサイトに登録を行うようです。
合格後はこのCertiportにログインすると、デジタル認定証を確認することができます。なお、このCertiportで登録したIDやパスワードは試験当日に必要ですので、忘れないように注意しましょう。
受験料の支払い
クレジットカード、銀行/郵便局、書店等で支払いができますのでお好みの方法が選択できます。
振込と書店等での受験料の支払いは、受験申込前に済ませておく必要があります。クレジットカード支払いはこの先で決済します。
試験日と試験科目の申し込み
ここ、混乱します。
MOS excel 2016 エキスパートを申し込みたいのに、OfficeSpecialist Office 2010 / 2013 / 2016 しか選択肢がありません。私はここで「エキスパートないんだけど!」ってなったのですが、よくみると、ここではバージョンの選択をするだけのようなので、2010 / 2013 / 2016のどれを使っているのかを選択すればよいだけでした。
その先に進むとどの科目か選択する画面が出ますが、なぜでしょうか?「Office Excel 2016」「Office Excel 2016 Expert」(あとそれぞれ学割)しかないのです。スペシャリスト(一般レベル)の「Specialist」の表示はどこいった?って感じなんですけど、レベルはSpecialist / Expert の2種類だと思っていたのでSpecialistの表記がなかったのでなんか違う申し込みをしているのではと混乱しました。
いったん落ち着いてOffice Excel 2016 Expertを選択します。次になぜかまたここで個人情報を登録(はがき送付用?)して支払いに進みます。ここでも不安になりながらSpecialist / Expertは金額が異なるので、Expertの金額と合っているか何回も注意しながら慎重に進みます。
こんなにわかりにくくて試験料も高いのに申込み後のキャンセル(返金)や試験日・科目の変更はできません。
そのあとにメールで申し込み内容が届きますがその内容がこちらです。
試験名: OfficeSpecialist
バージョン名: Office 2016
試験日: 2018-07-22
科目名:Office Excel 2016 Expert: ¥12744
「試験名: OfficeSpecialist」ってかかれると「Specialist」に申し込んだのかと思ってかなりヒヤッとしませんか!?
その下のほうに「Office Excel 2016 Expert: ¥12744」と書いてあったのでほっとしたのですが、ふとした瞬間に、本当に合っているのか不安になり、試験当日まで間違ってないか何度も確認しました。
合格してから知ったのですが、MOS excel 2016 エキスパートの正式名称はMicrosoft Office Specialist Expert らしいです。なに「Specialist Expert 」って・・・。「Microsoft Office Expert 」でいいのでは?と思ってしまいますがそんなところで文句を言っても仕方がありません。
合格できるのか!?いざ試験へ!
私は緊張するとおなかを壊してしまうタイプなので、もし途中でおなかが痛くなったらどうしようと思って事前に試験会場のトイレ情報を調べました。(ちなみに、試験中に試験会場から出た場合は、その時点で試験が終了!)ネットでみたオデッセイの資料にはその会場のトイレ欄に○がついてなくてかなり青ざめましたが、実際にいってみたら普通にありました。
また、かなり時間に余裕を持って家を出たため30分以上早く会場に着きましたが、その試験会場の営業時間前でもすでに試験官の方が待機されており、快く入室させてくれました。この連日の暑さと妊婦なのもあり、大変助かりました。(もちろん一番乗りでした)
さあいよいよ試験が始まります。
試験とかいつ振りなのか思い出せないほどでした(おそらく10年以上やった記憶がない)ので、かなり緊張しました。試験が始まるまでは教材やスマホを見てもいいのかよくわからなかったので、神様に祈りながら1時間くらい時間をすごしました。(つい立があるので隣の人はどうしてるのかも見えない。でもおそらくイケメンだったのでそれだけで気分が上がる)
程よきところでCertiportにログインしてくださいと声がかかるのでIDとパスワードを入力して待機。時間が着たら試験官の人がパスワードを入力してくれて、試験が始まります。
受験してみた感想
受験者は内容を口外してはいけないので細かいことはいえませんが、まず第1問目から解けなくて焦りました。模擬試験には出てこない問題がたくさんでるし、指示内容が直接的じゃなかったので本番のほうが難しかったと思いました。
あっという間に時間が過ぎて、見直しをし始めてまもなく時間切れで試験が強制終了されました。正直落ちたと思ったのですがそのあとすぐに「合格」の文字が現れたのでかなりびっくりしました!でもうれしかったです!!
模試では90点以上を何回もとってはいたのですが、実際の点数は820点と低い点数だったので、ちょっと自分にがっかりしました。たぶん、試験問題をやりまくって試験問題自体を暗記してしまったためではないかと思います。模試にはでてこなくてもテキストにはきちんと載っていますので、模試だけでなく、テキストを読むこともかなり大切なことなのだと思いました。
あと時間と経済的に余裕があれば、違う本をもう一冊買って極めるのもいいかもしれません。実際に私がもう1冊買いそうになりましたが、試験日が迫っていたのであきらめました。
MOSに独学で合格するための勉強法まとめ
仕事でエクセルを使用している方だったら、繰り返し同じ問題を何回も解いて解いて解きまくれば、3ヶ月独学で勉強すれば十分うかります。
ポイントはばっちり抑えて、どうしてもわからない部分はすっ飛ばしてどんどん前へ進めましょう。
試験の内容も実際の仕事で使えることがたくさんあるので、実務に役立ちます。ぜひ、皆さんも受けてみてくださいね!
頑張って手に入れた資格はうれしいですね!